サンタ・クララ Santa Clara
ビジャ・クララ州
人口約23万人
概要
ハバナの東約290kmの地点にある。
キューバ本島の中央、トリニダー北部にある内陸都市。
キューバ革命の革命軍を指揮した革命家であるチェ・ゲバラは、キューバの3ペソ硬貨にも描かれており、まさにキューバの国民的英雄といえる。街のどこにいってもチェ・ゲバラの肖像やグッズ、本などで溢れている。
ゲバラが勝利した事で政府軍は士気をなくし、大統領は亡命して、革命の勝利を決定づけた街。
革命軍がバチスタ政権を倒すきっかけとなった襲撃事件の場所で、最大の見どころはエルネスト・チェ・ゲバラ霊廟である。
1967年、ボリビア政府軍により射殺されたゲバラをしのんで1987年にこの地に6mを越える銅像と霊廟が立てられ、1997年に発見されたゲバラの遺骨も後日納骨された。銅像の裏側には博物館があり、彼をしのぶ展示品が収められている。
チェ・ゲバラの生まれは、アルゼンチンのロサリオであり、キューバの人ではない。
町の中心はビダル公園 Parque Vidal。チェのモニュメントまでは、ここからラファエル・トゥリスタ通りRafael Tristaをまっすぐ西へ2km。
アクセス
バス
ハバナから約4時間半,1日3往復
トリニダーから1日3往復
見どころ
モニュメント・エルネスト・チェ・ゲバラ Monumento Ernesto Che Guevara
6m以上あるチェの銅像と霊廟。
1967年に、ボリビア政府軍によって射殺されたゲバラを偲び、1987年に建立された。その10年後にボリビアで発掘されたゲバラの遺骨と、一緒に戦って戦死した革命家同士たちとともに安置されている。
銅像の足元の石碑にはチェ・ゲバラの名言である「Hasta la Victoria Siempre(常に勝利に向かって)」が刻まれている。霊廟の中にある灯火は、1997年10月17日にフィデル・カストロが英霊のために灯したもの。
霊廟の横は展示室になっていて、ゲバラにまつわる品々が陳列されている。(入場無料、撮影禁止)
(アクセス)
ビダル公園のすぐそばの通り、Riviera Abreu(リビエラ・アブレウ)通りに馬車が並んでいる。
馬車ごとに行き先が違うので、モニュメントのそばまで行くかどうか御者に確かめて。(料金 1ペソ。近くまで行ったら教えてくれるように頼んでおこう。左手に見えてくる。
トレン・ブリンダード記念公園(装甲列車襲撃跡)Monumento a la Toma del Tren Blidado
1958年12月28日、チェが率いる18人のグループが、サンティアーゴ・デ・クーバに向かうバチスタ軍の装甲列車をここで襲撃、バチスタ軍の兵士400人余りを拘束し、多くの武器を奪取した。当時の列車がそのままモニュメントになっている。
当時の大統領バチスタはこれによって亡命を決意し、この2日後にドミニカ共和国に向かった。
列車の中には作戦当時の写真が展示されていたり、バチスタ軍の武器やハンモックなども見ることができる。
ゲバラはゲリラ戦を繰り広げている最中に、知り合ったサンタ・クララの女子大生で、革命のシンパだったアレイダ・マルチと革命後に結婚して、4人の子供を設けている。
ビダル公園から二本北側にあるインディペンデンシア通りIndependenciaを東へまっすぐ歩いて10分くらい。クバニカイ川Rio Cubanicayを渡るとすぐ。
カピーロの丘 Loma del Capiro
列車モニュメントから南東に15分くらい歩いた丘の上。
ここでチェは、眼下に見える町を眺めながら奇襲作戦を練り上げた。
丘の上からの眺めも良いし、吹く風も気持ちが良いので、夕暮れ時などお薦め。
共産党本部前にある子供抱いたチェの銅像
列車モニュメントとカピーロの丘の途中にある。
ビダル公園 Parque Vidal
町の中央にある公園。スペイン統治時代には黒人用と白人用にフェンスで二つに分けられていた。現在は誰もが楽しそうに過ごしている。
周りには壁面には革命の時に撃ち込まれた銃痕が沢山残るミントグリーン色のHotel Santa Clara Libreやチェの遺骨がメモリアルに安置される前3日間置かれていたPalacio Provincialなどがある。