ガダメス Ghadames
概要
リビア西部トリポリから南西に654km車で片道約8時間,チュニジアおよびアルジェリアとの国境近くにある町。
隊商ルートの途中にあるオアシスの町で、「砂漠の真珠」と称えられた。
町はベルベル系のトゥアレグ族が建設した古都で今は誰も住んでいない。郊外にトワレグ族のテントがある。
6世紀にビザンティン帝国時代に司教が住民をキリスト教化させたと言われるが、アラブ人の到来でイスラム教に改宗した。
イスラムの厳しい戒律の影響を未だに残している。
白壁の家々が密集する迷路のような旧市街は岩石を砕いて造った日干し煉瓦と石膏で造られた独特の構造になっている。各家の間はアーケード状の通路で結ばれ、建物が延々とつながっているように見える。
屋上伝いにも移動ができるようになっている。当時の女性はイスラムの教えに従い他人に顔を見られないよう屋上テラスを使い移動したといわれている。
家には外部の熱気が入り込まないように基本的に窓がない。暮らしの中心となるサロンには、鮮やかな装飾品が一面に張られている。
伝統的な家並みが残る旧市街は、1986年に世界遺産に登録された。Qkj