エジプトの料理・レストラン・食材

エチオピアはアフリカで唯一植民地化されたことのない国。
そのため昔からの独特の文化を守られ、料理も極めて多彩にものが今も継承されている。
一方、エチオピア正教の戒律には、ツォム(断食の日)がある。
毎週水曜日(キリストが生まれ変わった日)と金曜日(キリストが没した日)、あとはクリスマス前やその他に数十日の断食を数回、1年間で合計200日以上になる。
このとき動物性タンパク質を食べてはならないため、野菜料理が食べられる。

主食

インジェラ

これは「テフ」と呼ばれる穀類の粉末を水で混ぜて発酵させ、クレープ状に薄く焼いたもの。味は酸味があり。旅行者にはこの酸味が 口に合わない人もいる。
レストランでは、パンのように勝手に付いてくる。
インジェラを手のひらサイズにちぎって、右手を使い、メインの料理をつまみこむようにして食べる。口を大きく開いてほうばり込む。

メイン料理

(どの料理も激辛 )

ワット(シチュー)
代表的な料理で、肉や野菜にいろいろな香辛料をたっぷり入れて煮込んだスパイシーな料理。
ドロワット(鶏肉のワット)一般的に食べられているワット、地方では、ヤギ、高地では羊が使われる。

シュロワット(挽き豆のワット)

キッタ(小麦粉の薄焼きパン。チャパティーのようなもの。)
コチョ(エンセーテという木の茎の中身を発酵させて薄焼きし乾燥芋みたい。)

バイアイネット 精進料理
クックル 黄金油汁
ティブス サイコロステーキ
ゴマンバスガ  ギトギト肉野菜
アイブ 極臭チーズ
アサティブス魚の唐揚げ
ダボパン類

生肉料理(キットフォー)

おもてなし料理とされている。牛の生肉料理も食されている。
ティブス:細かいカット肉をケベや玉ねぎと炒めたもの、
ジルジル:細長く切った生肉、
タルタルステーキのように、牛肉の赤身をミンチにしたものなど。
テレスガ 牛刺し@ナイフ付き
クットフォ  生挽き肉の油あえ

冷蔵技術の発達していない国で、旅行者が食するのはお勧めできない。

魚料理

海のない国で、魚はほとんど淡水魚となる。
ツォム(断食の日)は動物性タンパク質を食べてはならないとされているが、なぜか魚は食べてよいとされている。

香辛料

エチオピアには様々な香辛料があり、香辛料をブレンドする文化が根付いている。
バルバレ
(一番ポピュラーな香辛料で、臭いが強く、古くなった紙幣はこの臭いはしっかりしみこんでいる)
ミトゥミタ
唐辛子
カルダモン
フェヌグリーク
ジンジャー

民族名物

各民族によってもそれぞれ独特の名物がある。
味もさることながら、においやかなりきつく、まさに「名物にうまいものなし」。
オロモ
アファール
アマラ
グラゲ
ティグレ

食材

首都アディスアベバには外国人が多く居住しているため、豊富に食材が揃っている。
値段も地方都市とはちがってかなり高い。

牛、羊、ヤギ、鶏。
エチオピア人はほとんど豚肉を食べないので、豚肉は外国人の居住するアジスアベバでのみ入手できる。

野菜

アディスアベバでは日本と同じものが手に入る。
地方都市でもキャベツ、玉ねぎ、ジャガイモ、にんじん、 ショウガ、ニンニクなどは手に入る。

果物

南西部で作られているオレンジ、レモン、バナナ、マンゴーなど。

魚介類

エチオピアには海が無いので、淡水魚が中心。
ナイルパーチかテラピアといったものが代表格。
アディスアベバでは隣国から輸入されてくる海産物が豊富にある。

砂糖

ほとんどの地域で砂糖キビが栽培されている。コーヒーをはじめ飲み物に砂糖を欠かせないので必ず各家庭にある。
でもエチオピア人にとってはまだまだ高価なもとされている。

東部にある広大な岩塩地帯や塩の湖から運ばれて来る。

調味料

国の開発にあたる中国人や韓国人が増えているため、醤油などが出回っている。ほとんど中国・韓国製。値段も高い。

バター

ケベ
エチオピアン バター、多くの料理に使われるくさいバター

コーヒー(ブンナ)

エチオピアはコーヒーの原産国で、この国で収穫される豆は「モカコーヒー」として出回っている。エチオピアで採れたコーヒー豆をアラビア半島にあるモカ港から輸出していたので、その名前が付けられたという。コーヒー文化も発達している。

コーヒーの名前の由来には諸説あるが、エチオピアのコーヒーの産地 カファから取れた農作物なので、コーヒー豆をカファと呼び、それが なまって、カフェ、コーヒーと呼ばれるようになったというのがある。

しかし、コーヒー豆は大切な国の収入源であり、その大部分が輸出にまわされている。 国内で多く飲まれているのは、カファ、ウォラガ、シダモ産のもので、あまり上質ではない。ブレンドしてあるのもほとんどない。
特に最高級のハラル産コーヒーは大部分が輸出されるため、エチオピア国内で口にする機会はほとんどない。 アディスアベバのような大都市では、いろいろなコーヒーが味わえるが、地方都市ではナンチャッテものやインスタントも広まっている。
都市部ではイタリアンエスプレッソの焙煎機を使用している店もある。

エチオピアはコーヒーの国だけあって、コーヒーには結構うるさい。
エチオピア人はコーヒーは熱くして飲むもとされ、冷めたコーヒーは口にしない。ましてやアイスコーヒーなど考えられなかった。

さすがに、外国人旅行者が増えてきて、近ごろでは一部の一流ホテルやおしゃれなカフェではアイスコーヒーを出してくれるところが出てきている。
コーヒーを飲む時にティナダムという樹の葉を入れる事がある。ハーブの一種で、香りが引き立つ。

エチオピアのコーヒーに詳しいサイト:
http://www.geocities.jp/ethiopiabet/food/bunna.html 

ビール

エチオピア産のものが6銘柄ある。味はそれぞれ異なる。

ワイン

赤・白とも国産のものがある

地酒

タッジ Taj
蜂蜜を水で薄めて発酵した蜂蜜酒。熟成が進むと甘味がなくなりアルコール度数が上がる。 安い酒場では蜂蜜の代わりに砂糖を使っているものがある。

テッラ
麦やトウモロコシが原料のドブロク。ビールのような苦味もあるが、アルコール度が強い。

アラキ
テッラのようなドブロクを蒸留した酒で、色は透明。独特の臭いがあるのでレモンやライムと絞って飲むといい。












Conpyright © sera9.com