カイロ Cairo

概要

エジプトの首都。
アフリカ、アラブ世界で最も人口の多い都市であり、イスラム圏最大の都市である。 アフリカ大陸への空陸の玄関口や商都として賑わっている。
アラブ連盟の本部所在地でもあり、アラブ文化圏の中心都市である。 カイロはナイル川の東岸と2つの中州(ゲジーラ島、ローダ島)にからなり、ナイル川の西岸はギザである。
3大ピラミッドやスフィンクスがあるギザは、カイロ市内からナイル川を挟んで約20km西南になり、エジプト観光の目玉になっている。
カイロとギーザの市街地は一体化しており、カイロ地下鉄の路線もギザまで延び、またカイロ動物園やカイロ大学も所在地はギザである。
カイロ市内には、古代エジプト文明の遺品の最大の展示場であるカイロ・エジプト博物館やイスラームの聖堂のムハンマド・アリー・モスク等がある。


アクセス

空路

日本からは、
エジプト航空(MS)が成田ーカイロの直行便を就航させている。
治安上の変化で運休していたこともあったが、現在は週2便の運航をしている。 (運航便数や発着時刻などが頻繁に変わるので、予約する際には十分な注意が必要になる)
そのほか、イスタンブール経由のトルコ航空便、ドバイ経由のエミレーツ航空便もよく利用されている。

現在の旅行者の状況

一時期、カイロを中心に中心地が政治的変革を求めて、暴動にまで発展していて、国際空港も閉鎖状態になって、空港で旅行者が閉じ込められていたこともあったが、現在は安定の方向に向かっている。
事実上、旅行者にはほとんど影響はない状態にあり、欧州からの旅行者はどんどん回復に向かっている。
日本からの旅行者はまだ以前のようなエジプトブームにはなっていない。

カイロ市内のツアーの一般的スケジュール
半日;エジプト考古学博物館
半日;モハメッド・アリ・モスク、 バザール(ハーン・アル・ハリーリ)

見どころ

考古学博物館

•考古学博物館フォト
1851年、フランス人考古学者マリエットによってカイロ市内の倉庫を借りて創設











モハメッド・アリ・モスク Mohammed Aly Mosque

•モハメッド・アリ・モスクフォト

コプティック・カイロ
ハンギング・チャーチ(アル・ムアラッカ教会) 4世紀にバビロン城砦の南門に建立された聖母マリアのための教会で、14世紀のキリスト降誕の壁画でも 有名。

聖セルジウス、聖バッチュス教会
5世紀の教会堂で、聖家族が隠れ住んだと信じられている地下室の上に建てられました。



聖マーキュリウス教会(アブ・セフェイン)
旧・新約聖書中の場面を描いた175のイコンや、壁画、エッチング版画、ステンド・グラスなどコプト 芸術品のユニークなコレクションがあります。


聖ジョージ尼僧院(マル・ギルギス)
ファーティマ朝の廊下に広げられたチャペルには、聖ジョージの遺骨の入った西洋杉製の棺が納められて います。


コプト博物館
コプト教会(キリスト?初期)の歴史を物語る幅広いコレクションが納められています。展示品には、 木工細工、ガラス細工、織物、金属細工、イコン、フレスコ画等さまざまな美術工芸品や、膨大なパピルス 文書のコレクションがある。


サラディン王のシタデル(要塞)
モカッタムの突出部にあるこのシタデルからは、カイロ市内を一望のもとに見渡すことができる ばかりでなく、ギザのピラミッドも見ることができる。アイユーブ朝の創始者サラディンが1183年 初めてこの地に築いた城塞で、その古い壁内には、アラバスターモスクやソ-リマン・パシャモスク、 岩の奥内90メートルのところを掘って建てられた2階建てのヨセフの井戸など、たくさんの興味深い 建物がある。


スルタン・ハッサン・モスクフォト
スルタン・ハッサン・モスク
アラブ建築の一大傑作といわれている
1356年スルタン・ハッサンの命令によって着工、彼の死後2年後の1363年に完成。高さ81.6メートルのミナレット(尖塔)は、カイロで最も 高く、美しい中庭をおおう半球天井は、コーランの碑文でちりばめられた8本の大理石の柱で支えられている。
中庭の中央には八角形の大きな噴水があり、礼拝に集まる人々はここで洗い清めてから、祈りを捧げます。 またガラス製ランプのコレクションも素晴しいもの。
カラワン、 アル・ナセル、 バークックのコンプレックスモスク、霊廟、学校からなる中世のコンプレックスで、マムルーク時代の三人のスルタンによって 建てられた

アル・アズハル・モスクと大学
イスラム世界きっての教育の中心地。
建物は970年ファティーマ朝のエジプト征服軍勇将ジャウハルによって着工、973年完成。その後何℃か増改築されて 5つのミナレット、6つの入口、300本の柱をもつ大モスクとなった。(969年創立の大学は世界最古のものと考えられ、モスク973年に 完成した。)


ズワイラ門
以前は公開処刑場で、犯罪者の首が釘で打たれていたという。15世紀に塔にミナレットが 付けられた。


ブルー・モスク(アクスンクルのモスク)
青色とトルコ石のタイルで飾られた内装で有名


イブン・トゥールン・モスク
876年から879年にかけて古典的な中庭方式を用いて建てられたこのモスクは、現存するカイロ最古の モスクであり、イスラム世界で最も美しい建物のひとつといわれている。現在でも使用されています。161x162mの中庭がある。


アンダースン博物館
英国陸軍少佐アンダースンが改装したオスマントルコ式住居で、イブン・トゥールン・モスクの隣にあり、 彼のイスラム芸術品のコレクションが展示されている。


イスラム芸術博物館
イスラム芸術の世界的に貴重で幅広いコレクションを納めている博物館のひとつで、イスラム諸国が 近東諸国を支配していた頃、造られた。展示品にはモスクから救済された巨大な芸術品や陶器、 筆写本、タペストリーなどがある。


アニアル・パレス博物館
モロッコ、シリア、トルコ、エジプトの各国芸術が面白い程に混交している。珍しい絨毯や織物、 碑文や貴重な石の数々があり古いイスラムの木製品も見もの。