概要
かつてのリキアの町アンティフエロス。
港に近い広場を中心にホテル、ティーハウス、レストランが点在する小さな港町。
マリーナに面した観光案内所横の狭い夜道を登ると、リキアの家型記念墓碑があり、町の背後には岩に彫られた岩窟墓がある。
広場から西へ約500m、道路の上に古代劇場があり、保存状態の良い石段の客席から地中海が望める。その背後には、オリーブ畑の中に家型石棺が残されている。
港からはケコヴァと海岸沿いの遺跡を訪ねるボートツアーが出ている。


近 郊
カルカン Kalkan
カシュの西26km、オスマン朝ギリシャ支配の時代にはカラマキと呼ばれた、湾の奥に佇む小さな漁村。海を望む斜面に白い家が立ち並ぶ、地中海らしい風景と人々の気さくさが観光客を引きつけている新しいリゾート地。

ケコヴァ Kekova
カシュからボートで約2時間の島。カシュから36kmのウチェアウズに着けばケコヴァ島は目の前で、ここからもボートが出ている。島周辺の澄んだ水の底に、約2000年前に地震で沈んだサンケンシティと呼ばれる海底遺跡が見られる。遺跡保護のため、この地域でのダイビングは禁止されている。
ケコヴァ島に向かう途中、かつてケコヴァと地続きだった村スイメナの城塞や、海辺に連なるリキアの家型石棺を見ることができる。

デムレ Demre
カレとも呼ばれ、カシュの東47kmにある内陸の町。香料のミルラにちなんでミュラと呼ばれたローマ時代の都市。広場の近くにセントニコラス(トルコではノエルパパ)に由来する聖ニコラス教会がある。
傷んではいるが、モザイクやフレスコ画などがわずかに残り、修復が進められている。庭には子どもたちと並ぶニコラス像が建てられている。
広場から約2km、デムレ川沿いの岩に刻まれたリキアの岩窟墓群、ミュラの遺跡が見事なレリーフ彫刻を見せている。すぐそばにローマ劇場があり、発掘と修復が進められている。