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概要 ビガ半島の南端、エドレミット湾の入口に位置する小さな村。 車を持たない人にはとても不便なところだ。 現在の村ベフラムカレに隣接して、海抜248mのアクロポリスの丘とその周辺の古代遺跡がありエリアがアッソスとなる。 トルコも人たちにもアッソスの方が通りがいい。 トルコでは芸術の中心として知られ、知識人に人気のリゾート地となっている。 アツソスは、レスボスLesvos島から入植してきた人々が紀元前8世紀に建設した都市。 プラトンの弟子であったヘルメースが治めていた時代が最盛期であった。 ヘルメースはトローアドやレスボス島をも支配し、哲学者や学者にアツソスに住むことを奨励していた。 アリストテレスも紀元前348〜345年の間この地に住み、ヘルメースの姪ビューティアーと結婚することになった。 紀元前530年頃にドーリア様式のアテネ神殿が築かれている。 現在は台座と崩れかかったいくつかの円柱がコンクリートで修復されたものだけが残っている。 アテネ神殿のあるアクロポリスの丘の南斜面にアゴラ、競技場、劇場も造られているが、現在復元中。 アッソスはペルシャ人の侵略によって栄光の時代は終わりを告げる。 一度はアレキサンダー大王によって支配されるが、紀元前241〜133年、この都市はベルガモン王国の王に統治されるに至る。 14世紀にはオスマン帝国のスルタン・ムラト1世によってアクロポリスの北端にモスクや橋、要塞が造られた。 近年は静かで、穏やかな海岸線を持つリゾート地として人気を博し、サマーシーズンはかなり混むエリアで宿泊施設も多い。 ベフラムカレの海岸は小石混じりの短い浜辺しかない。長く手続く広い浜辺は、4km東のカドゥルガKaadirgaに向かうとある。 アクセス バス: チャナッカレCanakkaleからイズミール行きに乗ってアイバジュックAybacikで下車。 運転手に意思表示しておく。 そこからはベフラムカレ行きのドルムシュ(乗り合いタクシー)を利用する ベフラムカレへのドルムシュ(乗り合いタクシー)は頻繁に出ている。 ドルムシュ(乗り合いタクシー) 人数が集まったら発車する。 チャナッカレから約2時間かかる。 村までしか行かないドルムシュもあるので、乗車するときに港まで行くかを確かめる方がいい。 ドライバーによっては港まで行かない場合もある。そのときは荷物を持って港まで歩かないといけない。そういうときにはアイバジュックでタクシー(非公認が多い)と交渉して目的地まで行ってもらう方法もある。19km、15分の距離だ。 チャナッカレに戻る場合には、できるだけ早くアイヴァジュに着くようにしないと最終便に間に合わない。ドルムシュをつかまえるのに結構時間がかかる。またオフシーズンは最終便が早く出てしまう。 車: チャナッカレから73km、約40分と至って便利だ。 複数で旅行していれば、割り勘でタクシーをチャーターするのもいい。日帰りもできる。 交渉次第で20ユーロくらい。 見どころ アテナ神殿 紀元前530年頃に建てられた神殿 エーゲ海地域ではイオニア式の遺跡が多いなか、アソスの神殿はドーリア式である。 柱頭のついた先細の短い柱だけが残っていて、ほとんどコンクリートで復元されたもの。 周囲にはアゴラ、競技場、劇場の遺構がある。 この丘の上からはレスボス島の眺めが素晴らしい。 ムラトヒュダヴエンディガル・ジャミイMurad Hudavendigar Camil 神殿遺跡の入口そばにある 14世紀のオスマン朝時代前の簡素なモスクで、トルコ人がコンスタンチノープルを攻略し、トルコ人建築家たちが聖ソフィアの教えを会得する前に完成したもの。 入口上部の横木にはギリシャ文字が刻まれており、また、6世紀の教会からの略奪品が組み込まれていることからも、このモスクが建設された当時、ビザンチン帝国皇帝がまだ皇位に就いていたことを物語っている。 ベフラムカレ橋 モスクと同じく14世紀オスマン朝時代に建造されたもの。 城壁City Walls 共同暮地(ネクロポリス)necropolis |