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概要

人口約70万人、トルコで地中海沿岸の最大のリゾート都市。
周辺地区を含め、「トルコのリヴィエラ」と呼ばれ、世界的にも有数のリゾート地になっている。
地中海沿岸の歴史都市への観光のゲートウエイにもなっている。
キプロス、クレタ、エジプトを結ぶ船の寄港地でもあり、町にはオレンジが香り、ヤシ並木が繁る。
冬季の気候も比較的温暖なので、ヨーロッパのサッカーチームもトレーニングキャンプ地としてよく知られていて、その設備を充実している。
アンタルヤの中心地は切り立った断崖が海岸線ぎりぎりまで迫ってきている。
町の歴史は古く、ローマ時代からオスマン帝国時代を通じ、アスペンドス、スイデ、テルメッソス、オリンボスなどを含む周辺地域の中核都市であった。
ローマ時代からの古い港を中心として岩壁の上へとつづく旧市街をカレイチと称し、
細い坂道に古い木造の家々が連なる。
1207年にはコンヤを首都とするセルジュク朝に支配され、アンタルヤと呼ばれるようになる。
イヴリ ミナーレは当時のもので、町のランドマークとして存在している。1391年にオスマン帝国の町となった。
岩壁の上は現在の市街地が大きく広がっている。
周辺にローマ時代からの城壁をそのままに歴史的建造物が残されている。
港にはジャンク船のような観光船が港いっぱいに停泊し、観光客に湾内クルーズを勧めている。
レストランやホテル、ナイトライフも充実して活気に満ち、特にシーズン中は、夜通しで人が溢れる。
上の町に上がる坂道にはたくさんの土産物が並ぶ。
新市街地は道路があまり広くないにもかかわらずに拡大しているため、中心地へのアクセスには結構時間がかかる。
新しいリゾートタウンも南寄り海に近いところに開発され、白亜の高層ホテルやコンドミニアムがたくさん建てられている。
いずれもサンドビーチがないところで、ホテルによっては岩壁沿って階段やエレベーターを設置して海上に人工のプールやレストランを造っているところもある。
アンタルヤは周辺に多くの遺跡を残す地域があって、現地の旅行会社では、夏季シーズンに半日ツアーかいくつかを組み合わせて一日ツアーにしている。
地中海沿岸にも多くのギリシャ・ローマ遺跡を残す町があるので、アンタルヤに滞在して往復するといい。


アクセス
空路
トルコの中でも第3の大きな都市でイスタンブールからのフライトも多い。8〜10便。
シーズン中はヨーロッパからの定期直行便やチャーター便が就航している。

空港
アンタルヤ国際空港 Antalya Airport,(コード:AYT)
観光客の増加に伴い、国際線利用者数ではイスタンブルのアタテュルク国際空港に次いで2番目に旅客数の多い空港となっている。
2つの国際線旅客ターミナル
1つの国内線旅客ターミナル
がある。
市中心部より北東13km。
街の中心地へはタクシーで約US$15、夜間はUS$20。

バス
バスターミナル(オトガル)は街の中心から北5km、公園の正面に2つの大きなターミナルがある。


市内の交通機関
トラム
現在、考古学博物館前のミュゼ駅Muzeiからゼルダリリッキ駅Zerdalilik間だけとなっている。
30分間隔。

アントライ
2009年に開業した新交通システム。
メイダンとドゥ・ガラジュの間だけ運行されている。
5〜8分間隔。

市内パス
ルートが複雑で旅行者向きではない。

タクシー
すべての黄色のボディはトルコで統一されているもの。
小型だが定員は4人になっている。
比較的安いので、貴重時滞在時間をセーブするためにはおすすめだ。


現地のツアー
周辺にはギリシャ・ローマ時代からの遺跡が多いところが多い。
いくつかを組み合わせて一日観光にしているものが主流だ。
ローマ港からはデュデン河口から海に落下するデュデン滝などを巡るものなどが人気だ。
手前にもいくつかの滝があり、最も豪快なデュデン滝まで行かないものもあるから乗船の時に確認しなければならない。
小さな船がたくさん停泊しているので、8人くらいならチャーターした方が割安だ。
12km東のララ・ビーチや西にあるコンヤアルトゥ・ビーチなどへはタクシーがいい。


カレイチ(旧市街)Kaleici
ローマ港と岩壁の上の新市街地の間の斜面地区で細い坂道や階段に古民家が連なる。
最も観光客の多いルートではお土産店が軒を連ねている。
車は通れないので、歩いて散策する。
街の西約12kmのコンヤアルトウ海水浴場のはずれに新しい港ができるまで、アンタルヤの地中海からのゲートウエイだった。


アンタルヤ市内の見どころ
イプリ・ミナーレ Yivli Minare
高さ38mのミナーレはカレイチのランドマークとなっている。
ルーム・セルジューク朝のスルタン、カイクバード1世によって建てられた。


ハドリヤヌス門 Hadriyanus Kapisi:
カレイチ(旧市街)の入り口にある3つのアーチをもつ門。
ローマ皇帝ハドリアヌス帝の統治下(117〜138年)に建設された大理石の記念碑。

フドウルルク砦 Hldirlik Kulesi:
カレイチの南西の端、カラアリオウル公園に隣接する高さ14mの塔。
ケシクーミナレ(コルクト・モスク)Kesik Minare(Korkut Camii):
カレイチの東端にある切断された尖塔の基部。

アンタルヤ考古学博物館 Antalya Arkeoloji Muzesi:
旧市街から海岸沿いに西へ2kmほど進んだところ、トラムでも行ける。
ベルゲ遺跡から発掘されたアフロディーテの頭像など近郊の遺跡からの出土品が数多く展示されている。

カレイチ博物館 Kaleici Muzesi:
古い民家と教会を利用した博物館。
スナ&イナン・クラチエ・カレイチ博物館 Suna&lnan Kirac Kaleici Muzesi
カレイチの中心地にある小さな博物館。
チャナッカレ陶器などの展示。
カラアリオウル公園 Karaalioglu Parki:
ハドリアヌス門からカレイチを下ったところにある。


アンタルヤ周辺の見どころ

デュデン滝/クルシュンル滝
デュデンバシュ公園内にある水量の豊富な滝はいずれも迫力がある。
デュデン滝は上流と河口に大きな滝があり、海に落下するところを海上から船で見た方が迫力がある。
クルシュンルの滝は公園内を流れるいくつもの滝を順路に沿って歩くといい。

ララ・ビーチ
12km東にある砂浜の続くビーチ。
コンヤアルトゥ・ビーチ
トプチャム・ビーチ


アンタルヤ近郊の遺跡
ファセリス Phaselis
テルメッソス Termessos
ベルゲ Perge
アスベンドス Aspendos
シデ Side
シリヨン Silyon
カライン洞窟 Karain Cave
セルゲ Selge
アランヤ Alanya