マナー・常識・慣習 宗教上のタブー; タイは、信心深い仏教徒の国で、宗教上のマナーやタブーがいくつかある。 宗教と王室に敬意を示す タイの人々は、仏教に限らず、宗教全般と王室に深い尊敬の念を抱いている。 寺院への参詣の際は、男女ともに露出度の高い服装は避ける。特に女性は僧侶に触れてはいけない。映画館では、上映前に王室賛歌が演奏され、国王の肖像が映し出されると全員起立することになっている。 頭をなでるな 人の頭には精霊が宿る場所とされているので、むやみに頭に触れるのはやめる。日本とは遠い、子どもの頭をなでることはよくないこととされるので子供の頭をなでてはいけない。 左手は不浄 タイでは右手が清浄、左手が不浄とされている。握手をする時や人に物を渡す時、大切な物を扱う時は右手に。 足の裏は不浄 左手と同様に足の裏も不浄とされている。 仏前では、足の裏を仏様に向けないように。 寺院では必ず履物を脱いで本堂などにはいる。 人の足をまたがない タイでは、他人の足をまたいではいけない。バスなどの乗り物や劇場などでは特に注意し、通らなければならない時はひと声かけて足をずらしてもらおう。 女性は修行僧に絶対に触れ手はいけない。 タイの挨拶は“ワイ" 微笑みの国と称されるタイで出会った人々は、胸の前に手を合わせて『ワイ』(タイ式 合掌)と呼ばれる挨拶をする。軽く会釈をしながら、心持ち掌のあたりを膨らませて手を合わせる。目上の人には顔の前で、目下の人には胸のあたりで合掌する。この他、王様に対するワイ、両親に対するワイ、僧侶へのワイなど、敬意を表する様々なワイがある。タイ旅行中、お互いに挨拶を交わすようにするといい。 喫煙・禁煙 タバコは18歳未満、アルコールは20歳未満の購入はできない。 本人を証明するIDが必要で、パスポートの提示を求められる。 現在、タイは喫煙に対して厳しく、公共の場所はすべて禁煙。 旅行者であっても容赦なくその場で罰金が科せられる。 タバコの吸殻のポイ捨ては、条例により最高2000Bの罰金が科される。 公共ののりもの(タクシー、バス、電車)や、エアコンの完備されているレストラン内など条例で定められた場所は禁煙。違反者は最高2000Bの罰金。 どうしてもタバコが吸いたい場合は、オープンエアーの店を探すといい。バンコックなどにはあまりないが、リゾート地には多い。 また、タイの男性は、喫煙をする女性を嫌う傾向がある。女性はタバコを吸わないものという観念が残っている。 物価目安; 1バーツ(約30円)を100円感覚で考えると、日本より安いものも、高いものもある。 公共料金の高い日本から比べる交通機関は安い。 生鮮食品などは可なら安く感じる。 少しこぎれいなレストランへ行くと日本と同じくらいかむしろ高く感じるところがある。トップクラスのホテルは日本と同じくらいの料金になっている。 タイ人の離す言葉; タイ人の多くは英語が出来ない。 英語は外国人向けの高級ホテルやレストラン、一流のモールや商店の一部では通じるが、それ以外の場所ではあまり通じない。 ビジネスアワー; 官公庁・銀行;月曜日から金曜日 09:00〜15:00 土日祝祭日休み 一般商店・デパート・モール;毎日10:30〜22:00頃。コンビニはほとんど24時間営業。 レストラン;一流の店では午後1〜2時間閉めたり、夜のみ営業の店もある。 繁華街の屋台は深夜や早朝に開いているものもある。 チップ; タイには、チップの習慣がある。ホテルでは、荷物を運んでくれたボーターやハウスキーパーヘのチップに20バーツ程度。また、サービス料を含まないレストランで食事をした場合は、料金の10%を目安にチップとしてテーブルに置く。マッサージを受けた場合も同様。 飲料水; タイは年中暑いので、こまめに水分補給を心がける。但し、生水は飲まないように。 食堂などで出される水は一度沸騰させた水も多いが、胃腸に自信のない人はミネラルウオーターの方がいい。 トイレ事情; レストランやホテルの大半は洋式トイレだが、ビーチの有料トイレや大衆食堂、寺院の境内などはタイ式トイレの場合もある。形は日本の和式トイレに似ている。タイ式では、穴が前の方にあるので、手前を向いてしゃがみ、用を足す。タイ式では水洗でない場合が多く、便器脇にくみ置きされている水を流す。タイ式ではトイレットペーパーを流せるほど太い配水管を使用していないため、使用後の紙は備え付けのゴミ箱に捨てるのが慣わし。また、トイレットペーパーが設置されていないことも多いので紙は持ち歩く方がいい。 街中の公衆トイレは有料の場合もある(1人1〜5バーツくらい)。 税金; VAT(付加価値税)が7%かけられている(内税)。ホテルやレストランでは消費税とサービス料金が加算される。 治安状況; アジアの繁華街の中では比較的治安のいい方だが、それでも、日本人は金持ちだと思われているので、おびきよってくるものには十分な注意が必要だ。 一般の旅行者を狙った凶悪な犯罪は割合的少ないが、ネオンきらめく夜の繁華街ではいかがわしい客引きも多い。相手が女性だからと安心してはいけない。 あの手この手で外国人から金品を巻き上げようとする犯罪があとを絶たない。 |