韓国の歴史
3世紀終わり頃に氏族国家成立
三国時代(高句麗、百済、新羅)(4世紀頃〜668年)
統一新羅(668年〜935年)
高麗(918年〜1392年)
朝鮮(1392年〜1910年)
日本による統治(1910年〜1945年)
第2次大戦後、北緯38度以南は米軍支配下に置かれる。
1948年大韓民国成立。同時に朝鮮半島北部に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が成立。

古朝鮮(B.C.2333-B.C.108)
伝説によると神話の中の人物である檀君(タングン)が、B.C.2333に韓国最初の王国である古朝鮮を創建したとされています。その後いくつかの部族が満州南部地域から韓半島に移動し部族国家が建国されました。

三国時代(B.C.57-A.D.676)
三国時代は高句麗(コグリョ)・新羅(シルラ)・百済(ぺクチェ)という3つの国に統合された時代です。その中でも慶州を中心に栄えた新羅は他の二国を滅ぼし、676年統一を果たしました。古代国家の政治体系、仏教と儒教の宗教や文化が急速に発展したのもこの時代です。

統一新羅時代と渤海

統一新羅時代(676-935)
統一後の新羅は文化・芸術の興隆に努め、特に仏教文化はこの時期黄金期を迎えます。統一新羅は権力抗争で衰退し、935年高麗に併合されます。

渤海(698-926)
渤海 は高句麗の将軍、デ・ジョヨン(大祚栄)が高句麗の復興のために遊民と建国した国。 韓半島北部と中国東北地域を占めるほどの領土を持ち、多くの発展を築いたことから当時唐では渤海 を「海東盛国」 (海の東方にある強盛な国の意) と呼んでいました。渤海 は高句麗の文化を継承したり、過去の高句麗の土地をほとんど回復しており、歴史的にも大きな意義を持つと考えられています。
 
高麗時代(918-1392)
この時期国教として定められた仏教は政治と文化に大きな影響を及ぼしながら更に発展しました。ユネスコの世界文化遺産にも指定されている八万大蔵経もこの時期に作られており、高麗青磁や金属活字の技術が発達した時代でもあります。

朝鮮王朝時代(1392-1910)
14世紀末、儒教に基づく国家体制を築いたのが朝鮮王朝です。世宗大王によるハングル創案を始め、あらゆる分野で著しい発展がみられた時代ですが、1592年壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の始まりとともに外勢侵略によって次第に衰退していきます。

日本植民地時代(1910-1945)
1876年朝鮮王朝は日本から門戸を開放するよう強要されました。1910年日本は韓国を侵略し、韓国は第2次世界大戦で日本が連合軍に降伏するまで日本の統治を受け続けました。
大韓民国(1945-現在)
1945年国権を回復したものの、韓半島(朝鮮半島)は南北に分断され1950年には韓国戦争が勃発。その後1953年に休戦協定が結ばれました。
1991年には国連への南北同時加盟を実現させ、2000年には歴史的な南・北首脳会談が北韓(北朝鮮)の首都・ピョンヤンで行われました。