南原 (ナムウォン)Namwon 概要 李氏朝鮮時代のハングル小説「春香伝」の舞台になった広寒楼がある有名な町。 『春香伝』は韓国の伝統歌唱「パンソリ」にも歌われでいる。 『春香伝』妓生(高麗時代から朝鮮王朝時代の間、高官をもてなす宴会などで舞いや歌など芸を披露する女性)の娘、春香と南原の両班(朝鮮王朝時代の官吏、支配階級)の息子、李夢竜との愛を描いたもので、2人は身分の違いによるあらゆる困難を乗り越え、最後は結ばれるというハッピーエンドの物語だ。愛し合っていた2人は夢竜の父の転勤により離れ離れとなり、春香は代わりに赴任した悪役人に狙われるものの貞操を守り続ける。一方で科拳という厳しい登用試験に合格した夢竜が地方官の監察を担う官吏として南原に潜入し春香を救い出す、というもの。 パンソリの演目で歌われたほか、小説や映画にもなるなど韓国ではおなじみのストーリー。「愛の南原」と呼ばれることもある南原では毎年5月に「春香祭」が催される。 「春香村」は映画になった『春香伝』のセットがあるところで、彫刻公園や遊園地の「南原ランド」などが集まる「南原観光団地」の一角にある。 『春香伝』で夢竜と春香が出会った「広寒楼」は朝鮮王朝初期の楼閣で、宇宙を象徴して造られたという。 南原名物はドジョウ料理で、ドジョウ鍋のチュオタンがおすすめ。 郊外には智異山国立公園があり、南原はそのゲートウェイでもある。 1597年の豊臣秀吉の朝鮮出兵の、丁酉倭乱(慶長の役)で多くの人々が犠牲になった町でもある。 「南原城」は、その時に小西行長らに占領されたという城。kbtq~ アクセス 鉄道; ソウル・龍山駅から最速3時間。 バス; ソウルから4時間20分 釜山から3時間 見どころ 広寒楼苑; 春香伝の舞台になったところ 春香テーマパーク; 近郊 蛟龍山城; 實相寺; |