ルール・常識・習慣・マナー; ?左手は不浄の手 インドでは食事をするときは、きれいに洗った右手で食べるのが基本。 インドではトイレに紙がなく、用を足した後、左手で尻を洗う習慣になっていたので左手は不浄の手とされる。 ゆで卵の殻をむくときなど、両手を使わざるを得ない場合は両手を使う。 左利きの人でも周囲から嫌悪感を持って見られるので右手を使うこと。 また、他の人と飲み物の容器を共有するときには口をつけてはいけない。 注ぎ口から口をはなして、口の上から水を落として飲まないといけない。 インドでは他人が指や口をつけた食べ物や使った食器は、けがれたものとみなされるので、食べかけや飲みかけの物を人にすすめたりしてはいけない。 都会の人間は西洋化を好み、スプーンやナイフを使うのにも抵抗がない傾向にある。 揚げたり炒めたりする料理が多い。腐敗防止だけでなく、油で調理することでより浄化されるという観念による。 食器に磁器・陶器よりも金属製のものが好んで使われる。土からできた陶器よりも清浄である考えている。 ?インド人との会話 インドでは牛肉を食べるのはタブーとされている。会話の中でも自慢気に牛肉を食べる話はしないこと。 ?寺院見学 寺院では観光地の寺院でも外国人や他の宗教の信徒の入場を禁じているところが多い。 ヒンドゥー教の寺、仏教のお寺や仏塔をまわるときは常に時計回りに、右肩を向けるのが尊敬のしるし。 ?物を渡すとき 食事の際に右手を使うのと同じ理由で、右手を使う。さらに丁寧にするときには右手で物を持ち、右手のひじの後ろに、左手の手のひらを添えて渡す。 ?飲酒制限 イスラム教は飲酒を禁じており、ヒンドゥー教も飲酒することをあまり好まない。 しかし、外国人旅行者はホテルのレストランやバーで飲むことはできる。 ごく一部の州で禁酒法を施行している。その州では酒を飲むのに許可が必要となる。 禁酒法が実施されていない州もドライデー(禁酒日)があり、この日は酒類を一切販売しない。 ?写真撮影 写真を撮影するとき本人の了承を得て撮ること。ムスリムの女性にカメラを向けるのはタブーだ。 観光地では事前に撮影許可(5,000 ルピー)が必要なところが多い。 ?フラッシュやランプで照明したり、三脚を使って遺跡の写真を撮る場合は、Department of Archaeology New Delhi の特別許可が必要。 ?野生保護地区での写真撮影料金は保護地区ごとに異なる。 ?女性の身なり 女性は肌はあまり露出すべきではない。特にミニスカートなど足が見える格好をすると、周囲の人から好奇の目で見られる。 温泉や水浴の際に、全裸になることはなく、必ず、腰布や下着を身に着ける。 ?名前を尋ねるとき インドには身分制度(カースト)があり,姓をきくと大抵わかるようになっているので、姓をきかれるのを嫌がる人もいる。相手に名前を聞いたときに、名字を言わなかったとしても聞きなおさないこと。 物価目安; 一日の滞在費 大都市圏は宿泊料が高騰しており、一流ホテルに宿泊し、食事代、交通費、観光も含めて、1 人1日5万円程度かかるが、中小都市では3〜4万円で賄える。 安く上げようとすれば限りなく抑えられるが、1 日1万円程度でも賄える。 学生にはインド式ホテルや地方のバンガローに宿泊して1 泊1000 円くらいで上げることもできる。ただし、衛生面に問題もあるのでリスクも伴う。 ビジネスアワー; ?官公庁・銀行;9:30〜17:00(土曜は〜14:00)、日曜と祝日は休み ?商店;10:00〜19:00、休日は店によって異なる ?レストラン:11:00〜23:00(15:00〜18:00頃に閉店するところもある) チップ ; 基本的にはチップの習慣はないが、旅行者からは当然頂けるということが浸透している。 チップだけで生活している人が多い。 低い階層の人たちへの献金の気持ちで快く渡すといい。 ?レストラン; サービス料が含まれていない場合10%。含んでいる高級レストランでも50〜100ルピー程度。 庶民的なレストランではおつりの小銭を置けばよい。 ?ホテル:ポーター 荷物1個につきRs10〜20程度。 ルームサービスやランドリーサービスを頼んだりしたときにはRs.10程度。 その他ツアーガイドには客ひとりにつきRs100が相場。 飲料水; 水道水は旅行者にはお勧めできない。 ホテルやレストランで「Boild Water」と表示された水差しが置かれていることがあるが、沸騰するまで沸かしているかどうかは疑わしい。 氷も危険だから、レストランで飲み物を注文するときに十分注意する。ぬるくても我慢する。 ミネラルウォーターは、インド中どこでも購入可能(約Rs15)。 買うときは開栓済みでないかをチェック。~ 税金; 一般的な買い物や中級クラスまでのレストランでは税金はかからないが、ホテルやホテル内のレストラン、高級レストランでは税金がかかる。 税率は地域やホテルのグレードなどによって異なる。 治安状況; 詐欺や睡眠薬強盗など、観光地を中心に発生している。特にデリーでは旅行会社がらみの詐欺事件が多発している。 治安 インド最北部のカシュミール領有問題で、パキスタンとは緊張状態にある。以前と比べると状況は改善されているが、まだ観光には適さない。また西部ではイスラム教徒とヒンドゥー教徒との宗教対立が先鋭化しており、治安が悪化している。それ以外一部大都市に危険情報が出されることがあるが、観光に支障をきたすほどではない。 トラブル防止; ?詐欺 見知らぬ人、物売り及び無認可の代理店を通して、航空機/鉄道/バスのチケットを購入しない。 宝石や高価な品物を購入する際は特に、見知らぬ人/第三者の不必要な意見は無視する。 ?健康 基本的に予防注射は必要ないが、衛生状態が悪化する雨季に訪れるような場合は、事前に病気の発生状況などをチェックすること。無理をしない、暴飲暴食をしない、飲み水に気を付ける、食前の手洗いを励行するなどを気にしていれば体調を崩すことも少ない。 世界中の多くの旅行者が、下痢などで体調を悪くするのは何が原因なのかをWHOが調査してわかったことは、食材ではなく、その食器に原因があると発表した。 汚染された水で洗っていることによる。 |