概要
ラダック地方はヒマラヤ山脈の北側に位置し、インダス河の上流にあたる。
インドの最北端、ジャンムー・カシュミール州のカシミール渓谷を奥にはいる「西のチベット」と呼ばれる秘境。
チベット文化が色濃い地域で、この地方に君臨した王の宮殿や「ゴンパ」と呼ばれるチベット僧院を巡るのが観光の目的となる。
ラダック地方の中心となる町がレー。
ラダック地方が外国人に開放されたのは1974年のことで、それ迄はインド・パキスタンという2国に隣接している特殊な場所柄、軍事的理由により長い間閉ざされた場所だった。
現在は緩和されて空港も民間機の発着が可能となり、この地方の旅のゲートウェイとなる。
デリーからの航空便の予約が取りにくいので、座席の確保に注意したい。

標高約3,500mの高地にあり、冬期は他の町とを結ぶ道路が閉鎖される。
街は小さいが、旅行者向けの施設はひと通り揃っている。
岩山の上に16世紀に建てられたラダック王国の王宮がそびえ、その下には小さなゴンパが並んでいる。
東部は比較的近く日帰りで行けるが、西部のゴンパを巡る場合は宿泊が必要になることもある。Qkbt


レーのみどころ
レーの周辺には王宮跡やゴンパが点在する。
レーの王宮跡
レーの街のはずれ、小高い丘の上に王宮跡がそびえる。1640年頃、当時の王であったセンゲ・ナムギャルがこの王宮を建設、以降レーはさらなる繁栄を見せる。
レーの王宮跡を街から望む

シャンカール僧院
レーの中心部から少し北。ラダックの僧院の中では珍しく平地に建つ僧院。
創建されたのは20世紀の前半で、周囲には普通の民家が立ち並んでいる。
2階建ての小さな僧院で、2階の一番奥にドゥカル(白傘蓋仏母)の像が納めれれている。

シャンティ・ストゥーパ
レー郊外の丘の上にあるストゥーパ(仏塔)。
1985年、日本山妙法寺によって創建された新しいストゥーパ。
階段を登ると、レーの街を一望出来る。

スピトゥク僧院
レーの空港を見下ろす小高い丘の上に建つ僧院。
ただし、軍用空港のため、写真撮影は厳禁、見つかるとうるさい。

ナムギャル・ツェモ
レーの街を見渡すことが出来る岩山の上に建つ小さな僧院。
巨大な弥勒菩薩像が納められている。