概要 デリーから南へ約200kmのところにある都市。 1526年にムガル帝国の皇帝バーブルがアグラを首都に定め、デリーに遷都するまでのおよそ1世紀の間、大いに栄えた。 アグラ城やファテープル・スィークリーなど、市内および周辺にはムガル王朝ゆかりのスケールの大きな歴史的建造物がいくつも残っているが、何といっても有名なのはムガル皇帝シャー・ジャハーンが妃のために建てた総大理石の霊廟「タージ・マハル」。国内外から多くの観光客がこのタージ・マハルを見るためにこの地を訪れる。 街の中心はアグラ城から2kmほど南にある街路樹のある大通り、ザ・モール The Mall 周辺。ホテル、レストランや政府観光局、中央郵便局などが集まる新市街である。長距離列車が停まるアグラ・カント駅や長距離バスターミナルはその東に位置する。 タージ・マハルの南側には高級ホテルが並んでいるが、シャー・ジャハーンの心境を味わえる「タージ・ビュー」の部屋の料金は当然高くなる。kbt タジマハール寺院 Taj Mahal; ムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハンが彼の愛妻ムムターズ・マハルのために建てた白大理石のお墓。 インド=イスラーム文化の代表的建築。 1632年着工、1653年竣工。1983年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録される。 ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、ペルシャやアラブ、果てはヨーロッパから2万人もの職人を集め、22年の歳月をかけて建造させたといわれている シャー・ジャハーンが、愛妃ムムターズ・マハルの死(1630年)を悼んで建設したとされる。 塀で囲まれた約580m×300mの敷地は、主に5つの部分からなる。 南門(ダルワーザー): 赤砂岩で縁取られている。 ムガル式四分庭園(バギーチャー): 正方形で幾何学的に分割された、 モスク(マスジド) 迎賓施設(ミフマーン・カーナー) 墓廟(マウソレウム) 高さ42mの4本の尖塔(ミナレット) 幅、奥行きとも約60m、中央のドームの高さも約60m、東西南北どちらから見ても同じデザインである。ミナレットとともに、100m角、高さ7mの基壇の上に載せられている。 近年、排ガスや酸性雨などの大気汚染による損傷と地下水の過度な汲み上げにより地盤が沈下し、四本の尖塔が外側に傾きつつあるという。 (見学の際のルール) 敷地内に持ち込みが厳しく制限されている。 携帯電話、三脚、予備の電池、アメやガム、水などは持ち込むことができない。 入口のセキュリティー・チェック(持ち物検査)の際に預けることができる。 自身で持ってきたミネラルウォーターは没収される。 入口でチケットを購入すると、外国人にはミネラルウォーターとソックス・カバーが支給される。これらは入場料金に含まれている。 タージマハルの建物内に入場する際は、靴を脱いで、ソックスカバーを利用する。 靴は靴番がいる預け所に置き、見学が終わった後受取る際に10ルピー程度のチップ゚をあげる習慣になっている アグラ 城Agra Fort ムガール帝国時代、1565〜1573年にかけて、ムガル朝第3代皇帝アクバルによって建てられた赤砂岩の城。 |