安岳 (あんがく/ Anyue/アンユエ)

安岳フォト

概要

概要 資陽市の安岳県は成都の東約150km 車で約2時間半に位置する。
人口約154万人
現在県内に残ってる石刻像群は300ヶ所に分布し、その数は10万体も超えている。
1400年の歴史を誇る安岳石刻は、雲岡石刻(山西省)、龍門石刻(河南省)、大足石刻(重慶市)にも劣らないほどのスケールである。
中国の仏像造像芸術が盛んな時代の唐、五代十国、北宋時代に出来上がったので、芸術性高い仏像群と評価されている。
中でも、安岳石刻を代表できる石刻群は7ヶ所ほどある。~ 2つの中国の重要文化財(臥佛院・毘盧洞)、5つの四川省の重要文化財(円覚洞・玄妙観・千仏寨・華厳洞・名山寺)である。


安岳石刻

臥仏院

安岳県から39kmの八廟鎮に位置する。
現在、残されいる仏像は1613体、仏経文字40万字、洞窟139個。
代表作は釈迦涅槃像で、高さ約20mの砂岩の中に嵌めてあり、全長23mもあり、中国で最も長い全身涅槃像だと言われている。
涅槃像の両側と対面の岩石には91の仏の洞窟と40万字の仏教教義が刻まれている。

(アクセス)
安岳から50分ほど舗装された道路を走り、八廟郷埠頭より渡し舟で40分、臥仏院の船着場で下船し徒歩200m。~


圓覚洞

安岳県から東方約2kmの金花村の雲居山に位置する。
摩崖仏像が103点、仏像は全部で1933体、洞窟103個、石碑25個。
代表作は舎利塔、浄瓶観音菩薩(高さ6.2m)、蓮花手観音菩薩など。


千仏寨

安岳県から西方約3㎞、カ島村大雲山山頂に位置する。
現存仏像は3061体、洞窟105箇所、唐代石碑2つ、額26個。
代表作は菩薩造像、薬師如来変相図など。


華厳洞

安岳県から56㎞、赤雲鎮箱蓋山に位置する。
現存仏像159体、石碑と額24個。
代表作は:円覚道場(華厳三聖、大乗十菩薩、善財五十三参などの仏像)・大般若洞など。


毘芦洞(ビルドウ)

安岳県から50㎞、石羊鎮塔子山に位置する。車で約1時間。大足から約30km、約30分。
現存仏像465体、洞窟20個、石碑と額など32個が存在。
安岳石刻の中で最も重要なものとされている。
代表作は、観音変相図中の紫竹観音、柳本尊十煉図、密教の大師・本尊三化身像など


玄妙観

安岳県から20kmの鴛大鎮黄桶集聖山中腹に位置する。
現存仏像1293体、洞窟79個、石碑4個、全部唐代に彫刻した道教の神様造像で四川省では最も数が多い。


名山寺

安岳県から63kmの虎頭山に位置する。
現存仏像63体、洞窟20個、石碑と額23個、全て宋代にできたもの。
代表作はビル遮那仏、観音仏など。