南 靖 (なんせい/Nanjing)

概要

福建土楼の5つの最たるものが集まっている。
この地域の土楼は永定県の土楼を建てた人々が、その東南に位置する南靖県にやって来て作ったものといわれている。

500年以上の歴史をもつ土楼が20以上も残っており、福建省で永定県と並び土楼が密集する地域である。その数約1万5000。多くが書洋鎮と梅林鎮に分布する。
まだ永定ほどは観光化されておらず、客家の人々の素朴な暮らしがうかがえる地域でもある。


見どころ

裕昌楼(ゆうしょうろう)
下板村(かばんそん)にある。
直径36mとさほど大きくないが、5階建ての円楼はこれだけ。古い楼で老朽化が進み、「乗倒西歪楼(とうとうせいわいろう)」ともよばれる。

翠林楼(すいlりんろう)
新羅村(しんらそん)にある直径9mの超小型円楼。
客家土楼の中で「最小」のものとされる。
祖堂(そどう)は、入り口正面の最上階、3階に設けられている。
多雨地帯のため土楼の屋根はひさしが長い。

順裕楼(じゅんゆうろう)
書洋鎮の石橋村(せっきょうそん)にあり、1937年の完成。
客家土楼の中で「最大」のものとされる。
の張(ちょサト1族の40家族200人ほどが住む。直径74.1mもあるが、内側に楼を建てず、大きな広場としている。

懐遠楼
梅林鎮にある。
客家土楼の中で「もっとも保存状態が良い」ものとされる。 の

和貴楼
梅林鎮にある。
客家土楼の中で「最高」のものとされる。

田螺坑土楼群
客家土楼の中で「もっとも美しい」ものとされる。