エッサウイラ Essaouira
概要
アガディールの北方100km余りに位置する港町。
古くから良港として知られ、紀元前5世紀にカルタゴの交易の拠点となった。
紫色の染料となった紫貝が採取され、ローマ時代には元老院の法服にも使用されている。
16世紀にはヨーロッパ列強がたびたび攻略を試みたが失敗。
町は糖蜜の輸出港として存在し続けた。
18世紀にムハンマド3世がヨーロッパの技術者を雇って近代的な要塞を建設し、現在の町の基礎となった。
この要塞が「美しいデザイン」を意味する町の名の由来となっている。
城壁の中が旧市街にあたり、ムハンマド・ゼルクトゥーニ通りを中心に商店が軒を連ねる。
他の町のメディナと比べると区画は整理されている。
1949年にオーソン・ウェルズ監督の映画『オセロ』のロケがここで行われた。
この旧市街は2001年に世界遺産に登録されている。kj