カサブランカ Casablanca
概要
モロッコ最大の都市で、商業の中心地。人口400万人.
モロッコの6割の企業がここに集中している。
紀元前10世紀頃よりベルベル人が定住を始めたと言われ、フェニキア人やローマ人と交易を行っていた。7世紀には独立国家となったが、イスラム勢力の支配下に置かれた。その後、街は港町して栄えたが、15世紀にカサブランカを拠点とする海賊の襲撃に対してポルトガルが報復。街は焼き払われた。後にポルトガルの手で街は再建され、「白い家」を意味するこの街の名がつけられた。
18世紀にモロッコに統合されると、街はイスラム様式に再建され、周囲には城壁が建設された。
19世紀に入ると列強の進出の影響を受け、1912年のフェズ条約によりフランスの保護領となった。
1956年にモロッコが独立を果たしてからも、カサブランカは経済の中心地として確固とたる地位を築いている。
高層ビルが建ち並び、クラクションが鳴り止まない、歩いている人が多い、など他の国の大都市と変わらぬ喧騒さを持っている。
国連広場とムハンマド5世広場を中心とする新市街と旧メディナと呼ばれる旧市街とに分けられている。
港に面した旧市街は城壁に囲まれて、小さな店が密集するスークは買い物客で賑わいを見せる。
城壁南東部に接する新市街地は国連広場の東側が繁華街になっていて、ホテルもこのエリアに集中する。
市の南東部のハッブース地区はフェズ条約にフランスによって建設された街。地方からカサブランカに流入する人口の受け皿となった。
西部のアンファ地区は高級住宅街、さらに西の海岸沿いはアイン・ディアブと呼ばれるビーチリゾートになっている。
映画「カサブランカ」で有名になった町。映画の中で登場するなバー・カサブランカは国連広場近くのハイアット・リージェンシーホテルにある。日本のツアーではここでお茶する日程が組まれているのもある。Qkj
空港
カサブランカ・モハンマド5世空港 Casablanca/Mohamed V Airport(CMN)
(市内へのアクセス)
鉄道
カサブランカ空港から市街まで1時間ごと。約30分。 カサブランカの中心地へはカサ・ポール(Casa Port)駅下車。 (列車はそのまま郊外カサ・ヴォワヤジュール(Casa Voyageur)駅へ直行するので下車駅を確認して利用する)
バス
市内CTMバスターミナルへの路線バスが毎時運行されている。
タクシー
空港から市街まで約200DH、早朝深夜は割増。 大きな荷物は、別途一個あたり10DH
郊外
アイン・ディアブ
車で20分のリゾート地。4月~10月がシーズン。