ジェミラ遺跡 Djemila
概要
北部の海岸近くの山中に造られたローマ帝国の植民都市の跡。
1世紀に軍隊の駐屯地として建設され、「クイクル」と名づけられた。
自然の地形を利用した都市計画と評価が高い。
集会場を中心として兵士たちの住居が造られたが、次第に地元の農産物を販売する市場が発達してきた。
3世紀のカラカラ帝の頃に最盛期を迎え、街は城壁の外側にも拡大し、新しい集会場や劇場が建設されている。
この頃にはキリスト教が普及し、聖堂や洗礼所も設けられた。5世紀に入るとに、帝国の衰退とともに、この町も荒廃していった。
後にこの地方はアラブ人に支配されたが、この町には居住せず放置された。
そのため、当時の区画が現在でも見てとれ、建造物の一部が残っている。
1982年に世界遺産に登録されている。kj